人に飽きられるまでの時間を遅くするには?
小学生から先生への質問を募集した「先生、しつもんです!」。その質問と回答を紹介しているよ。
最近わたしは5年になり、保健(ほけん)委員会に入りました。本当は放送委員会に入りたかったのですが、見事にじゃんけんで負けました。でも、保健委員会にも放送できる機会があり、わたしはその放送担当(たんとう)をしています。わたしがしゃべった放送は、学校のみんなから大好評(だいこうひょう)です。ここで一つ思うことがあって、人間というもの、いつかはおもしろいものも飽き(あき)ると思います。なのでいつか、自分の放送も飽きられると思います。飽きられるのはいいのです、でも、その飽きるまでの時間をかせぎたいのです。
そのために、どんなことを考えて放送するといいでしょうか?(竹冠・5年生)#先生しつもんです! #その他
「ネタ帳」を作って持ち歩こう!
まずは、じゃんけんに負けて希望した委員会ではないにもかかわらず、意欲(いよく)を失わず気持ちをきりかえて工夫(くふう)して活動している君はすばらしいと思うよ。前向きだよね。
さて、まずは、放送を聞いてもらうためのネタがつきないようにする、という見方から答えるね。
ネタは見つけるもの。だから、ネタ帳をつくる、という方法がいいんじゃないかな。テレビやネット、なんでもいい。道を歩いていておもしろいものを見つけることもある。それを、メモして放送に使えそうなものを選ぶといいと思うよ。
もう一つ、放送は大事な情報(じょうほう)を伝えることが目的、という見方もできるよ。だから、聞く人を意識(いしき)して分かりやすくはっきりと話す、ということだね。アナウンサーの人の話し方を参考するといいかも。そうしたら、「竹冠さんの放送は聞きやすいね。」と思ってくれるんじゃないかな。がんばってね!
(元宮城県公立小学校教諭・佐々木潤先生)