小3外国語活動 Unit 7「This is for you.」指導アイデア

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1人1台端末時代の「教科指導のヒントとアイデア」
小3外国語活動 Unit 7「This is for you.」指導アイデア バナー

文部科学省視学官の監修による、小3外国語活動の授業案です。1人1台端末を活用した活動のアイデアも紹介します。今回はLet’s Try! 1 Unit 7「This is for you. カードをおくろう」の単元を扱います。

執筆/沖縄県公立小学校教諭・平良 優  
監修/文部科学省視学官・直山木綿子

単元と活動

This is for you. カードをおくろう(Let’s Try! 1 Unit 7)

単元の目標

(家族)に(感謝の気持ちを伝える)カードを作るために、相手に分かりやすいように工夫しながら、いろいろな形やアルファベットなどについて、欲しいものを尋ねたり答えたりして伝え合う。

単元の評価規準

話すこと [やり取り](クリックすると、各領域の評価規準が表示されます)

●知識・技能
色や形など、身の回りの物について、What do you want? や、~, please.などを用いて欲しいものを尋ねたり答えたりすることに慣れ親しんでいる。
●思考・判断・表現
(家族)に(感謝の気持ちを伝える)カードを作るために、相手に伝わるように工夫しながら、色や形など、身の回りの物について、欲しいものを尋ねたり答えたりして伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
(家族)に(感謝の気持ちを伝える)カードを作るために、相手に伝わるように工夫しながら、色や形など、身の回りの物について、欲しいものを尋ねたり答えたりして伝え合おうとしている。

教材

  • 『Let’s Try! 1』(児童用テキスト・デジタル教材)
  • 振り返りカード
  • Jamboard(本記事でダウンロードできます)

授業のポイント

本単元の目標を「(家族)に(感謝の気持ちを伝える)カードを作るために」と設定しました。(  )の内容は例示ですので、例えば、「プレゼントをくれたサンタさんに感謝の気持ちを伝えるカードを作るために」や「家族に学習発表会の案内カードを作るために」など、一人一人の児童に設定させるとよいでしょう。本単元は5時間設定ですので、複数のカードを作成することもできます。

やり取りの際は、Unit 1~Unit 6でこれまで学んできた英語を用いながら、相手に分かりやすいように工夫しながら伝えることを意識させましょう。

「1人1台端末」活用のポイント

本単元では、いろいろな色や形を用いて作品作りをします。色についてはこれまでに学習していますが、形については初めて学習します。そこで、Jamboardを使った「おはじきゲーム」「ミッシング・ゲーム」「ビンゴ・ゲーム」を設定しました。これらの1人1台端末を活用した活動をすべて行う必要はありません。本時で付けたい力を身に付けさせるために、児童の活動状況やその他の活動とのバランスを考慮して活用しましょう。

ミッシング・ゲーム
おはじきゲーム
ビンゴ・ゲーム

※Jamboardは記事の最後でダウンロードできます。

単元計画

単元計画表(クリックすると単元計画表が表示されます)
小3外国語活動 Unit 7「This is for you.」指導アイデア 単元

授業の流れ(全5時)

第1時

1.挨拶

Let’s start English class. Hello! 

2.デモンストレーション

HRTとALTで、いろいろな色の形のやり取りをし、それをパワーポイント上で組み合わせて、車を作ります。

What do you want?

Circle, please.

 What color? 

Black, please.

 How many?

Two, please.

3.【Let’s Play 1】(p.27)

デジタル教材には、「シェイプ・クイズ」と「動物当てクイズ」があります。はじめに「シェイプ・クイズ」をします。

What shape is this?

三角!

That’s right! This is a triangle.

What’s this?

山? サンドイッチ?

このように、いろいろな形のシルエットで形の言い方を確認し、そのシルエットが何を表しているのかを予想させた後に答えをクリックします。

次に、「動物当てクイズ」をします。

What’s this?

ハート!

That’s right! This is a heart.

What color?

ピンク!

That’s right! This is a pink heart.

What’s this?

熊?

このように、いろいろな色の形の言い方を確認し、その形に隠れている動物を予想させた後に答えをクリックします。

その後、Do you like bears?のように、その動物についてやり取りをします。

4.【Let’s Watch and Think】(p.28)「映像を見て、世界のいろいろなグリーティングカードについて知ろう。」

What’s this?

クリスマスカードだ!

誕生日カードもあるよ。

これは、富士山カード?

このように、誌面の5種類のカードが何のカードかを考えます。その後、動画を視聴して、世界にはいろいろなグリーティングカードがあることに気付かせます。そして、みんななら、だれにどのようなカードを作ってプレゼントしたいかを考えさせ、最終活動への見通しをもたせます。

5.【Let’s Chant】What do you want?(p.27)

何度かくり返し聞かせ、慣れてきたら口ずさむように声かけをします。

Please listen carefully. Let’s chant together.

6.振り返り

振り返りカードを記入し、共有します。

Reflection time.

7.挨拶


第2時

1.挨拶

Let’s start English class. Hello!

2.【Let’s Chant】What do you want?(p.27)

Let’s chant together.

*まずは「音声あり」で行います。慣れてきたら「音声なし」に挑戦しましょう。

3.【Let’s Play 2】(p.27)「ポインティング・ゲーム」

児童用テキストp.26-p.27のパノラマイラストを用いてポインティング・ゲームをします。
教師が“Pink heart.”と言うと、児童も“Pink heart.”と復唱してから指すという流れで行います。

Let’s play the Pointing Game.

Point to the“Pink heart.”

“Pink heart.”え~と、あった!

4.ミッシング・ゲーム *1人1台端末活用

Jamboardに配置されたいろいろな色の形を、児童が目を閉じている間に「マーク」に移動させ、見えないようにします。その後、What’s missing?と尋ね、”A black circle”.のように答える活動を行います。

Jamboardは記事の最後でダウンロードできます

Let’s play the Missing Game.

Close your eyes.

イラストを1つだけ、「マーク」に移動させ、見えないようにします。

Open your eyes. What’s missing?

え~と、“Red heart.”

That’s right!

このように、教師と児童で活動の進め方を確認した後は、ペアで行います。

5.おはじきゲーム *1人1台端末活用

Jamboardのいろいろな色の形のイラストの上におはじきを3個置きます。そして、児童が教師にWhat do you want?と尋ね、おはじきを置いていたイラストを答えたら、そのおはじきを取ります。これをくり返し、3個のおはじきがなくなったらあがりとなります。

Jamboardは記事の最後でダウンロードできます

What do you want?

A green triangle, please.

What do you want?

A pink square, please.

このように、教師と児童で活動の進め方を確認した後は、ペアで行います。

6.ビンゴ・ゲーム *1人1台端末活用

Jamboardの9つのマスに自由にいろいろな色の形を当てはめます。教師が児童に“What do you want?”と尋ね、その児童が答えたイラストをマスから取っていきます。これをくり返し、マス1列のイラストがなくなったらあがりとなります。

Jamboardは記事の最後でダウンロードできます

What do you want?

A black triangle, please.

What do you want?

A Red square, please.

このように、教師と児童で活動の進め方を確認した後は、グループで行います。

7.振り返り

振り返りカードを記入し、共有します。

Reflection time.

8.挨拶


第3時

1.挨拶

Let’s start English class. Hello! 

2.【Let’s Chant】What do you want? (p.27)

Let’s chant together.

3.【Let’s Listen】(p.29)「だれの作品かを聞いて、線でむすぼう。」

まずは、3名の登場人物の名前を確認します。

This is Sayo. This is Takeru. This is Emily.

次に、どの登場人物がどの作品を作ったかを予想させます。そして、音声を聞かせ、線で結ばせます。

Listen carefully.(音声を聞かせる)

当たった!

予想と違った!

Please, draw lines.

4.作品作り

お店屋さんごっこの要領で、形を渡す側ともらう側に分かれます。前半と後半で役割を交代します。欲しいものを尋ねたり答えたりしていろいろな色の形カードを集め、それらをワークシートに貼って自分のために自分のオリジナルカードを作ります。

What do you want?

A black triangle, please.

What do you want?

A Red square, please.

5.振り返り

振り返りカードを記入し、共有します。

Reflection time.

6.挨拶


第4時 

1.挨拶

Let’s start English class. Hello! 

2.【Let’s Chant】What do you want? (p.27)

Let’s chant together.

3.【Activity】p.29 「いろいろな色形カードでグリーティングカードを作ろう。できた形を紹介して友達に贈ろう。」

お店屋さんごっこの要領で、形を渡す側ともらう側に分かれます。前半と後半で役割を交代します。欲しいものを尋ねたり答えたりしていろいろな色の形カードを集め、それらをワークシートに貼って自分のペアの友達のためにグリーティングカードを作ります。

What do you want?

A black triangle, please.

What do you want?

A Red square, please.

カードが完成したら、デジタル教材を視聴して、カードの紹介の仕方を確認し、自分のペアにグリーティングカードをプレゼントします。

Hello. This is my card. 
Two pink hearts. One big pink circle. A rabbit.
This is for you.

Thank you.

小3外国語活動 Unit 7「This is for you.」指導アイデア

4.振り返り

振り返りカードを記入し、共有します。

Reflection time.

5.挨拶


第5時 

1.挨拶

Let’s start English class. Hello! 

2.【Let’s Chant】What do you want? (p.27)

Let’s chant together.

3.プレゼントするカードを作ろう 

誰に何のためのカードを作るかを各々で決めます。「祖父母に学習発表会への招待カード」を作ったり、「親戚にピアノの発表会への招待カード」を作ったりするなど、思い思いのカードを作成させましょう。いろいろな色の形カードだけではなく、いろいろな色のアルファベットも準備して行いましょう。

お店屋さんごっこの要領で、形を渡す側ともらう側に分かれます。前半と後半で役割を交代します。欲しいものを尋ねたり答えたりしていろいろな色の形カードを集めて、プレゼントするカードを作ります。

What do you want?

A Red triangle, please.

What do you want?

A Pink square, please.

カードが完成したら、誰に何のためのカードを作ったかを紹介し合うとよいでしょう。

Hello. This is my card.
Four pink hearts. One green rectangle. Two green triangles.
This is a flower.
これは、お母さんに感謝の気持ちを伝えるためのカードです。
お母さんの名前は、Y-O-S-H-I-E、よしえです。

Good!

4.振り返り

振り返りカードを記入し、共有します。

Reflection time.

5.挨拶

教材ダウンロード(Jamboard3点)

小3 Unit 7 第2時 ミッシング・ゲーム(Jamboard)見本
小3 Unit 7 第2時 おはじきゲーム(Jamboard)見本
小3 Unit7 第2時 ビンゴ・ゲーム(Jamboard)見本

※Google Jamboardは2024年12月31日にサービス終了します。

※ダウンロードデータのサンプルをご覧になりたい場合は、こちらの記事にある無料ダウンロードを参考にしてください。

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イラスト/荻野琴美(オーデザインチャンネルズ)、横井智美

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