運動会のリレー、足が遅い(おそい)人がいるから1位になれません

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先生、しつもんです!【「Yahoo!きっず」と「みんなの教育技術」が一緒につくった子どもと先生をつなぐ場所】

千葉県公立小学校校長

瀧澤 真

小学生から先生への質問を募集した「先生、しつもんです!」。その質問と回答を紹介しているよ。

運動会でリレーをするのですが、足が遅い人がいるから1位になれません。どうしたらいいですか?(フラグちゃん・6年生)#先生しつもんです! #行事のこと

バトンバスを練習し、みんなでタイムをちぢめよう

本当に「足の遅い人がいるから、1位になれない」のかな。例えば、100mずつ4人で走るとします。A チームのメンバーは100m走るのにそれぞれ10秒、10 秒、10 秒、15 秒かかります(合計45秒)。B チームは、9秒、9秒、9秒、17 秒です(合計44秒)。
B チームの方が足の遅い人がいるよね。でも合計タイムは B チームの方が少なく、このまま走れば、B チームの勝ち。つまり、足が遅い人がいても、まわりが速ければ勝てるんだよ。

リレーは個人(こじん)ではなく、みんなで協力するチームスポーツ。だから1人の責任(せきにん)にせずに、みんなで少しずつタイムをちぢめる努力をしようよ。

とはいっても、すぐに足は速くならないので、バトンパスの練習をするといいよ。バトンパスは練習すれば必ず速くなるからね。たとえば1回3秒かかるバトンパスを2秒にしよう。30人で走る場合、それだけで28秒短いタイムで走ることができるよ。

もちろん、それでも負けることもあるよ。でも、1位になれなかったら意味がないのかな。こうして一緒に(いっしょに)がんばることで、チームの絆(きずな)が深まり、仲間とともに成長できるはずだよ。

(千葉県公立小学校校長・瀧澤たきざわまこと先生)

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