クラスでは発表できるのに、行事では失敗してしまいます

特集
先生、しつもんです!【「Yahoo!きっず」と「みんなの教育技術」が一緒につくった子どもと先生をつなぐ場所】

小学生から先生への質問を募集した「先生、しつもんです!」。その質問と回答を紹介しているよ。

学級会とかでは発表できますが、行事とかでの代表の言葉では、まちがえてしまいます。どうしたらまちがわずに発表できますか?(ゆうあ・6年生)#先生しつもんです! #行事のこと

即興力(そっきょうりょく)をみがこう!

ゆうあさん、質問をありがとう。文面から、しっかりとみんなの前で話ができる人になりたいという強い思いを感じたよ。とてもすてきなことだね。

そんなゆうあさんに、一つだけアドバイスをするね。それは「即興力をみがこう」ということ。

ゆうあさんは、行事などの代表の言葉は、あらかじめ作った原こう通りに、しかもまちがえないですらすらと言うべきものと思っていませんか?もちろんあるていど内容(ないよう)を決めておくことは大切な準備(じゅんび)です。でも代表の言葉は、話し手がどう感じたのかを、同じように学び合ったみんなを代表して生の言葉で伝えるのが本来の役目。その気持ちが伝われば、その本番で内容が変わっても、また、少々つまったり、言い直したりしても全く構わ(かまわ)ないんだよ。

このように、伝え方や内容をその場に合わせて変えながらうまく伝える力を「即興力」と言うよ。

即興力に強くなる方法としては、日ごろから「三つあります」を合言葉に、「一つ目は……」「二つ目は……」と順番に、その時の気持ちに応じた言葉で伝える練習をしておくといいですよ。細かなことは気にせずに。伝えること自体を楽しみながら。がんばってくださいね。

(兵庫県公立小学校校長・江﨑えざき高英たかひで先生)

学校の先生に役立つ情報を毎日配信中!

クリックして最新記事をチェック!
特集
先生、しつもんです!【「Yahoo!きっず」と「みんなの教育技術」が一緒につくった子どもと先生をつなぐ場所】

雑誌『教育技術』各誌は刊行終了しました