どうして先生（せんせい）は年齢（ねんれい）を秘密（ひみつ）にするの？
小学生から先生への質問を募集した「先生、しつもんです！」。その質問と回答を紹介しているよ。
先生はどうして「何歳（なんさい）？」ってきいたら、「ひ・み・つ」っていうの？
べつにいってもいいきがするんだけどなあ。（はせごりだいすきだよ・1年生）#先生しつもんです! #その他
「ひみつ」っていう先生（せんせい）のきもちをかんがえてみよう
なるほど！ 「ひみつ」っていわれると、ますますしりたくなるね。「ひみつ」っていう先生（せんせい）の気持ち（きもち）をかんがえてみよう。きっと、はせごりだいすきだよさんと「いっしょに」おしゃべりしたり、「いっしょに」走ったり、「いっしょに」楽しく（たのしく）勉強（べんきょう）したいと思っ（おもっ）ているからなんだよ。
年（とし）がはなれていると、こどもと大人（おとな）の、心（こころ）のきょりができてしまうような気持ちになることがあるよね。もし先生が本当（ほんとう）のねんれいを教え（おしえ）て、「あっ、お母さんとおなじくらいだ」とか、「となりのおじさんとおなじ年だ」と思われたら、もしかしたら次（つぎ）から、そんな大人の人とあそぶなんて……と、おにごっこにさそってもらえないかもしれないじゃない？ そうなったら、さびしいからだよ。
こんな質問（しつもん）ならきっと先生すぐ答える（こたえる）よ。「今日の給食（きゅうしょく）は何（なに）がおいしかった？」「授業（じゅぎょう）おもしろかったよ。どうすればそんなふうにできるの？」「先生は字（じ）がうまいね。どうすればそんなふうにかけるの？」とか。先生のすてきだなあと思うことをたくさんお話するとすぐこたえてくれるよ。
今度（こんど）、ひみつって言われたらこうかえすといいよ。「『いっしょに』あそぼう、先生」って。
（前埼玉県公立小学校校長・田畑栄一 先生）
