グループワークの司会をするのがにがてです

特集
いつでも「先生、しつもんです!」

北海道公立小学校教諭

藤原友和

子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「グループワークの司会をするのがにがてです」です。

先生、しつもんです!バナー

先生にしつもんです。私はグループワークの司会をするのがにがてです。どうしたらいいのでしょうか。
(さっき・女の子・小学5年生)
#先生しつもんです! #授業のこと

「しぼる」か「広げる」かを考えると進めやすいよ

さっきさん、こんにちは。司会はだれがやってもむずかしいです。なぜかというと、司会には「これができたら100点」という決まったものがないからです。そのむずかしさに気がついているところがさすがですね。

ひとつだけ、コツをお伝えします。その話し合いが「広げる」ことが目的なのか、「しぼる」ことが目的なのかを考えながら司会するということです。「広げる」なら、たくさんの考えが出ればいいです。メンバーをはげましながら進めてください。「しぼる」なら、メンバーに「これで決めていい?」と聞きながら進めてください。

その結果、メンバーは「さっきさんが司会だからがんばれた」と思うはずです。そして、「次はこうしたいな」という思いや考えが生まれたら、それは成長だと思います。

司会がうまくいかないときは先生にもあります。そんなときは、「今日はなにができればよかったんだっけ?」と、めあてに戻る(もどる)ことをこころがけています。そして、話し合いに参加している人にきいてみます。

「なんか、話し合いが迷子になりかけな気がします。今日はどこまで話せばOKだったんでしたっけ。」

と、困って(こまって)いる気持ちをそのままグループの人に打ち明けて、ゴールの場所を確かめるようにしていますよ。

大人だって「むずかしいな」と思うことがあるんです。そして、司会する人の責任だけで話合いが進むわけではありません。そこにいるメンバーのことを信じて話し合ってみてくださいね。

(北海道公立小学校教諭・藤原友和先生)

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