勉強する気になるにはどうすればいいですか?

特集
いつでも「先生、しつもんです!」

国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「勉強する気になるにはどうすればいいですか?」です。

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いつも学校から、部活から帰ってきたら、すぐゲームをしています。だけど、成績が悪いので、勉強をしたいと思っているんですが、いざとなったら勉強する気になれません……。 もっと勉強する気になれたり、勉強が好きになれる方法はあるのでしょうか? 高校のためにも。
(さとう・男の子・中学1年生)
#先生しつもんです! #その他

プロの技にご用心

学校から帰ってきたら、すぐにゲームをしているということだけれど、そのあとで勉強する気になれないのは当然だよ。なぜなら、ここ日本には世界に誇る(ほこる)ゲーム開発会社がたくさんあって、15分で簡単に切り上げられるようなつまらないゲームなんて、まずないからね。
こんなふうに、ボクたちの生活にはプロが作る一流のものがあふれていて、それらはいちど触ったら(さわったら)なかなか抜け出せないようにつくられているんだ。

例えばソファーは、家に帰ってきて座ったら(すわったら)、どんどん時間がとけていくよね。それは、ソファー職人さんが、よりリラックスできて、より長く座っていられる物を一生懸命(いっしょうけんめい)作っているから。さらにここで目の前にあるテレビをつけたら、1分1秒でも長く見てもらいたいテレビ制作者たちの技にハマってしまいます。

だから、今日からできることは、帰宅したらすぐに勉強をやってしまうこと!

そして、勉強を好きになるためには、「自分ごと化」が大切です。「この勉強をしたら自分はこうなれる」という分かりやすいゴールが決まると、誰(だれ)でも勉強するようになれるんだよ。だから、「どうしたら自分にはこの勉強が必要だと感じられるか?」を、自分なりに調べて探していこう。応援(おうえん)しています!

(国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭・沼田晶弘先生)

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