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戦争の授業を受けるのがこわいです

特集
いつでも「先生、しつもんです!」

子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「戦争の授業を受けるのがこわいです」です。

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今後、戦争の授業を受けます。1年生の時に先生が読み聞かせた本の絵がグロくトラウマになってしまいました。でも現実を知ることは大切だと思っていますが怖い(こわい)です。どうすれば良いですか。(蒲焼きさん太郎大好き・小学6年生)
#先生しつもんです! #授業のこと

少し離れた(はなれた)ところから見てみるのはどうでしょうか

怖くなる気持ちはよく分かります。幼いころに受けたショックは、ずうっと心に残ります。それをトラウマと言います。

ぼくにもトラウマがあって、幼いころにボートから海に放りこまれたことがありました。そのときの水にしずむ光景が、飛びこみをするたびに頭にうかんで、大人になった今でも飛び込みは苦手です。

さて、6年生ならば、戦争の授業が入ってきますね。戦争の生々しい写真や映像も使われるかも知れません。戦争の現実を学ぶことは大切ですが、自分の心の健康を守ることもとても大切です。先生に前もって、
「自分は戦争の写真や映像を観たら気分が悪くなるかもしれないので、その時は、そっと教室を出て廊下(ろうか)で頭を冷やしてもいいですか」とお願いしておくのも、一つの手です。

今、世界のあらゆるところで戦争がおこなわれています。パレスチナ、ウクライナなど、ときどきテレビなどで映像が流れます。じっと観るのはきついかも知れませんが、少し離れたところから観てみることができると良いかもしれません。

あなたは「現実を知ることは大切だと思っていますがこわいです」と言っているように、目をそむけて生きていきたいとは思っていないようですね。
だから、少しずつ知っていけば良いのです。無理してしっかりと観なくても、離れたり、ちょっと目をそむけたりしながら、少しずつね。

(教育アドバイザー・多賀一郎先生)

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