好きなアイドルのことを母がバカにしてきます
子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』。
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「好きなアイドルのことを母がバカにしてきます」です。

母が好きなアイドルのことを「なんでそんなのが好きなの?ww」とバカにしたように言ってきます。それがいやなのでやめてほしいのですが、一度「やめて」と言ったら「しかたないじゃんwwだって~」と言い返されてしまいました。なぜいくら言っても聞いてくれないのでしょうか。先生ならどのように言いますか。(名無しの悪魔陰キャ1@M・女の子・小学5年生)
#先生しつもんです! #お家の人のこと
私もそんな風に悩んだことがありました
好きなものをバカにされると、自分を否定(ひてい)されたような気持ちになりますよね。いやだと感じたこと、とてもよくわかります。
なぜ大人は子どもの好きなものをわかってくれないんだろう――、わたしもそんな風になやんだことがありました。
子どもが見ている景色を知らない、あるいは知ろうとしていないのかもしれません。そしてその景色に対して勝手に価値(かち)を決めてしまっているのかも。
知らないことや決めつけてしまうことがどれだけ相手を傷(きず)つけることかをちゃんとわかっていないんですね。
だから、こうやってあなたがなやんでいることを、「やめて」よりももっとくわしく伝えてみましょう。
わたしだったら、「お母さんの好きなものは何? それをバカにされたらどう思う? わたしはとてもいやな気持ちがしたよ。かなしかったよ。だからもうバカにしないで」
と、はっきり伝えます。
大人だって、自分の好きなことをわかってもらえなかったらさみしいし、ムカッとくるし、イラッとしてしまう。それをちゃんとわかってもらうのです。
親しき中にも礼儀(れいぎ)あり。
たとえ家族であっても、相手の好きなものを尊重(そんちょう)することは大切なことです。
言葉とともにあなたの思いが伝わりますように。
(大阪府公立小学校教諭・樋口綾香先生)
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