算数を楽しく勉強する方法は?
子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』。
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「算数を楽しく勉強する方法は?」です。
算数を楽しく勉強する方法はありますか?
(猫・小学5年生)
#先生しつもんです! #授業のこと
算数って、将来の幸せにつながっているんだよ
「算数を楽しくする方法は?」という質問ですが、算数って、もともと楽しいものですよ。そう答えると、「そんなばかな……」と思ったかもしれませんね。でも、本当なんです。その証拠(しょうこ)に、あなたは小さい頃(ころ)、いろいろな物の数を数えてみたり、「10の次はなんて数?」とおうちの人に質問をしたりしていたはずです。そう、人間は「知りたい」という知識欲(ちしきよく)をもって生まれてくるのです。
それでは、本来楽しいはずの算数を、楽しく感じなくなってしまったのは、どうしてなのでしょう。それはきっと、おうちの人や先生から「やらされている」からではないでしょうか。「算数なんてやらなくてもご飯は食べられるのに、なぜこんな面倒くさい(めんどうくさい)ことをしないとならないの?」と思ってはいないでしょうか。
確かに、算数をやらなくても生きてはいけます。例えば、平行四辺形の面積の公式。大人になってから平行四辺形の面積を求めることなんて、ほとんどありませんよね。でも、公式そのものは使わないけど、そこで身につけた「考え方」は、将来(しょうらい)きっと役に立ちます。
平行四辺形の面積の求め方を考えるときには、面積の求め方が分かっている長方形を変形させて求めましたよね。「新しいことを考えるときには、分かっていることを利用して考える」という考え方は、将来役立つ考え方です。また、平行四辺形の面積の求め方を公式にして覚えましたよね。公式を覚えることで「よく使うものは効率化する」という考え方も身につきます。
そうです。算数を勉強すると、「らくをする」ための考え方が身につくのです。将来いろんな仕事をらくちんにできるようになるのです。そう思って自分から勉強してみると、今より楽しくなりますよ。
(富山県公立小学校教諭・前田正秀先生)
いま、しつもんしたいことがある人は、下のボタン(フォーム画面にリンクしています)をクリックして、その内容を書いてくださいね。