好きな人を友達に教えたら「あいつはないでしょ」と言われます

特集
いつでも「先生、しつもんです!」

北海道公立小学校教諭

宇野弘恵

子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「好きな人を友達に教えたら『あいつはないでしょ』と言われます」です。

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好きな人がいるんですけどその子が他の子にあんまり好かれていない子で、前に友達に教えたら、「あいつはないでしょ」って言われて、それから他の子にも同じことを言われて、だんだん自分はおかしいのかなって思ってきています。好きを反対されてなにが本当の好きなのかわからないです。でも友達も大事にしたいんです。どうしたらいいですか?
(稲荷・女の子・小学6年生)
#先生しつもんです! #その他

友達の評価を分解して自分の目で判断しよう

好きな人が周りからよく思われていないとのことですが、まずは周りの評価より自分の感性を大事にしてはどうかな? 「好き」という気持ちは理屈(りくつ)ではなく、自然と湧いて(わいて)くるもの。つまり、「好き」という気持ちは、あなたらしさであるともいえるのです。だから、まずは自分の気持ちに素直に正直であるのがよいと思います。

それでも友だちの評価が気になるならば、なぜその人のことを否定的に言うのかを訊いて(きいて)みましょう。もし、外見や運動神経、学力に関する理由なら無視。それは人を評価する小さなアイテムに過ぎません。

もし、言動や性格に関することならば、少し立ち止まって考えてみましょう。もしかしたら友だちはその人のことを「変だ」「変わっている」などと言うかもしれません。でも、それは、あなたとは感性が違う(ちがう)から。友だちではなく自分の感性でその人を見てみましょう。

または、その人のことを「ひどい人」「悪い人」と言うかもしれません。でも大事なのは、その姿をあなたはどう思うか。友だちではなく、自分の価値観でその人を見てみましょう。いずれにしても、自分が好きと思ったら、周りの目など気にせず好きと思うのがよいのだと思います。

人を好きになるって、素敵なことです。この先もきっとたくさんの人を好きになるでしょう。その経験の一つ一つがあなたの感性を磨いて(みがいて)いきます。そして、時に友だちの声にも耳を傾け(かたむけ)、「人を見る目」も磨いて(みがいて)いきましょう。
(北海道公立小学校教諭・宇野弘恵先生)

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