お母さんが厳しすぎてキツイです
子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』。
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「お母さんが厳しすぎてキツイです」です。
わたしのお母さんはわたしにとっていろんな家のことが厳しいです。例えば、ゲームの時間が30分やスマホの時間は1時間半など。他にも正論で論破されてわたしが何も言えなくなってしまいます。全てわたしのことを気にして(目が悪いからこれ以上悪くならないように、とか成長できないからはやく寝る、とか)くれているのはすごく分かるけど、かなりきゅうくつです。
幼稚園の頃からたくさん怒られてきて、怒られることが怖くてゲームやスマホの時間をのばしてほしいとすら言えなくなりました。そんなときに、いつも思うことは「そんなにきつくしないでよ!!」です。そして、またひとつ心に冷たい雪が積もるんです。その雪は冷たく、決して溶けなくて重いんです。
わたしのお母さんはきついんでしょうか。それとも、わたしがきゅうくつに感じるだけでしょうか。そして、わたしの意見を言っても怒らないでしょうか。
教えて!先生!
(マイクちゃん・女の子・中学1年生)
#先生しつもんです! #お家の人のこと
あなたの気持ちはとてもよくわかります。できることはありますよ
まず、そういうお母さんのことをきゅうくつに感じるあなたは、とてもまともだと思います。お母さんの言いなりになることに反発するのは、あなたがまともに成長していることの証明です。僕も母親からいろいろと規制されてきました。母は厳しくて体罰もあったから、怖くて何も言えない時がありました。
だから、あなたの気持ちは、とてもよく分かります。あなたは、おかしくありません。ただ、親は子どもに、自分の思うように育ってほしいという願いを持っています。あなたのお母さんは、その願いがちょっと強すぎるのかも知れませんね。あなたの意見はきちんと伝えた方がいいですよ。ただし、そのときに考えて欲しい点が2つあります。
ひとつは、言い方は考えないといけません。感情的に気持ちをぶつけるような言い方をしたのでは、ケンカみたいになるだけでしょう。例えば、
「私は小さい時から、ずっとお母さんに怒られてきたような気がするよ。お母さんと話していると、きゅうくつな思いでいっぱいになって、心の中に冷たい雪が積もってくるの。ねえ、お母さん、少しはわたしの思いも聞いてもらえないかな?」
というような感じで、穏やかに話してみたらどうかな。お母さんがあなたのことを本気で心配してくださっているなら、きっと、受け止めてくださると思いますよ。
もうひとつは、ゲームやスマホの時間をのばすなど、自由を得るためにあなたが果たすべき責任についてです。あなたも分かっているように、お母さんはあなたがゲームやスマホの時間を長くとることで不安に思うことが多くあるようですね。
宿題は帰ったらすぐに取り掛かるとか、夜10時以降はスマホを触らないなど、どんなことができていれば自由の時間を増やしてもらえるのか、あらためてお母さんと確認するのもよいと思います。お母さんの気持ちもありがたいけれど、あなたが辛いこともわかってもらえるとよいですね。
(教育アドバイザー・多賀一郎先生)
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