心の性別は男子でも女子でもなくて、もやもやします

特集
いつでも「先生、しつもんです!」

子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「心の性別は男子でも女子でもなくて、もやもやします」です。

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私は、体の性別は、女子で、心の性別は、男子でも女子でもありません。今好きな人は、女子なんですが、私は、男子でも好きになれます。でも、このことをだれかに言えません、すごくもやもやしているんですがどうしたらいいですか。
(クレイ)
#先生しつもんです! #その他

「あいまいさ耐性(たいせい)」をつけながら整理していこう

だれかに言えない中、ここに相談してくれてどうもありがとう。

①だれにも言えないからモヤモヤしているのか、②女子でも男子でもないからモヤモヤしているのか、③男子も女子も好きになれるからモヤモヤしているのか、あるいは①~③の全部がモヤモヤしているのか、①、②、③は全部違う(ちがう)内容なので、整理ができるとよいかもしれません。

モヤモヤするのは、逃げず(にげず)にちゃんと考えている証拠(しょうこ)。思考力がついてきていると、まずは自分をほめてください。そして、その整理をするときに、役に立つかもしれない考え方をひとつ、紹介(しょうかい)します。それは、「あいまいさ耐性」という言葉。あいまいなことをあいまいなまま耐える(たえる)力のこと。

性というのは、一見はっきりしていそうで、実はあいまいなもの。身体的な性別だって実は明確に二つに分けることは困難です。あいまいなものをあいまいなまま、そのまま受け止めてみましょう。その上で、自分にとって居心地のいい性のありかたを、ゆっくり、ゆっくり、考えていきましょう。焦る(あせる)気持ちがあるかもしれないけど、焦っても自分のことはつかめないんだ。「あいまいさ耐性」を大切にね。

(臨床心理士、明治大学文学部心理社会学科臨床心理学専攻准教授・佐々木掌子先生)

こちらの内容も参考にしてね
https://kids.yahoo.co.jp/study/integrated/sei/sei013.html#subheader_anchor2

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