人の気持ちを考えることができません

特集
いつでも「先生、しつもんです!」

子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「人の気持ちを考えることができません」です。

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人の気持ちを考えることができません。(道徳の時は考えられるけれども)
(みーー・小学4年生)
#先生しつもんです! #友だちのこと

大切なことにすでに気づいているね

みーーさん、はじめまして。
質問をありがとう。あなたはとっても大切なことに、すでに気づいているのではないでしょうか。「人の気持ちを考えるって、難しい」ってことに。

私は、全国のいろいろな先生のお悩み(なやみ)話を聞いています。そのときに「相手の気持ちが分かったなんて、簡単に思わないぞ」と自分に言い聞かせるようにしています。分からないと思うから、私は相手に「こういうことかな?」「それ、本当に今のあなたの気持ちにピッタリの言葉?」などと質問します。すると、相手のほうから、今の気持ちをくわしく教えてくれます。

「道徳のときは考えられる」とのことですね。道徳のときは、資料からゆっくり考える時間があります。でも、実際のコミュニケーションではそんな時間はありません。だから、パッと口から出てしまった言葉が相手を傷つけてしまうこともありますね。大人でも、そうですよ。もしかしたら、みーーさんにもそういう経験があるのかな? そういうときも「相手に聞いてみる」といいかもしれません。傷つけちゃったり、理解してあげられなかったりしたことには「ごめんね」と謝った上で、「あなたの気持ちを教えてほしいんだ」と言ってみるのはどうだろう。

最初から、相手の全てを理解できる人なんて、きっといません。分からないのが当たり前だから、勇気を出して質問してみてはどうでしょうか。それをきっかけに、お互い(たがい)に「自分の気持ちを語り合う」ことができたら、いい友達になれるかもしれないね!
(北海道公立小学校教諭・小林雅哉先生)

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