クラスの男子にイライラします

特集
いつでも「先生、しつもんです!」

北海道公立小学校教諭

宇野弘恵

子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「クラスの男子にイライラします」です。

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クラスの男子がウザいです。煽っ(あおっ)てきたりするので、すごくイライラします。そういう時どうすればいいですか。
(ふわ・女の子・小学4年生)
#先生しつもんです! #クラスのこと

同じ相談をたくさん受けたよ! 3つの対処法を伝授するね

長い教員人生の中で、ふわさんのように訴える(うったえる)女子にたくさん出会ってきました。ですからそのイライラ、よくわかります! その上で、対処法を3つ。

・1つ目「しょうもないな。男子ってお子ちゃまね」と相手にしない
「女子の方が男子よりも精神的発達が早い」という研究結果があります。性差以外の要因もありますが、「男子ってまだお子ちゃまだから、人を煽っ(あおっ)て楽しむのね」と心理的に距離をとり、相手にしない作戦です。

・2つ目「どうしてこんなに煽(あお)るんだろう?」と観察する
なぜ煽(あお)るかを観察してみると、「自分が不利な立場に立つ時に煽る」「煽(あお)って人が怒るのを楽しむ」などの傾向が見えてきます。人間ウォッチングを通して楽しんじゃいましょう。

・3つ目・「愚痴(ぐち)日記」に書いて憂さ晴らしする
愚痴(ぐち)専用のノートを作り、そこに腹が立つことを書きなぐります。書くことで感情を発散するのが目的です。ただし、「バカ!」などネガティブな言葉で終わらせず、「バカ! と思った」と記すのがポイント。そうすると書きながら自分の感情を少しだけ客観的に見ることができ、自分はなぜ「バカ」と思ったのだろう? という分析(ぶんせき)につながります。そこから嫌(いや)なことを自己解決していく糸口が見えてくるかもしれません。
 
もしこのノートが誰(だれ)かに見られてしまっては大変です。自分だけの「感情吐き出しノート」とし、おうちで書き、おうちから持ち出さないのが鉄則(てっそく)です。やがてイライラが解消しノートに書く必要がなくなったときは、ノートを粉々に裁断(さいだん)するなどして捨ててしまうとすっきりします。
(北海道公立小学校教諭・宇野弘恵先生)

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