新年度の学級開きは、1年間の学級づくりの土台となる大切な時間です。
本講座では、「コミュニケーションで人は成長する」という一貫した教育観のもと、菊池省三先生が、学級開きから1学期にかけて教師が何を大切にすべきかを、豊富な実践事例とともに解説します。
「気になる子」への関わり方、前年度からの引き継ぎの視点、子どもとの信頼関係を築く成長ノートの活用、学級全体を育てるほめ方など、明日から実践できる具体的な手立てを多数紹介。奇抜な演出ではなく、人と人との関係を育てる”教育の王道”を学べる90分です。※2026年4月4日にライブ配信されたセミナーの記録映像です。
本セミナーの流れと概要
1.学級づくりの土台となる教育観
講義の冒頭では、「人はコミュニケーションで成長する」「教育はリアルな人間関係の中で営まれる」という菊池先生の教育観を紹介。温かな関係性の中で子ども同士が学び合う教室づくりを目指すために、教師が持つべき視点を共有します。
2.前年度からの”引き継ぎ”で見るべき3つの視点
新年度の引き継ぎでは、子どもの課題だけではなく、集団の中でどのように関わっていたかを把握することが重要です。係活動や学校行事への参加の様子、公の場での態度や振る舞い、「気になる子」の強みの見つけ方など、学級づくりにつながる引き継ぎのポイントを具体的に解説します。
3.学級開きで子どもとの信頼関係を築く実践
始業式や学級開きで教師が意識したい「ほめる視点」を紹介。一人ひとりの小さな成長を見逃さず、その子だけでなく学級全体へ価値づけていくことで、安心して挑戦できる学級文化を育てる考え方を学びます。
4.奇抜な演出ではなく、コミュニケーションでつながる学級づくり
印象的なパフォーマンスに頼るのではなく、教師自身のリアクションや表情、聞く姿勢、子どもへの踏み込み方など、日々のコミュニケーションを通して信頼関係を築く方法を、数々の実践映像を交えながら紹介します。
5.「成長ノート」で子ども一人ひとりとつながる
菊池先生が長年実践してきた「成長ノート」の活用法を詳しく解説。新年度最初のテーマ設定、赤ペンコメントの書き方、教師と子どもの対話を積み重ねる工夫など、継続的な信頼関係づくりにつながる具体的な実践を紹介します。
6.質疑応答
参加者から寄せられた質問に答えながら、学級開きや学級経営に関する悩みや実践上のポイントについて、菊池先生が経験をもとに解説します。
講師プロフィール
菊池省三(きくち・しょうぞう)
1959年、愛媛県生まれ。北九州市の小学校教諭として、崩壊した学級を20年以上にわたり次々と立て直し、その実践が全国から注目を集める。2012年にはNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演し、大きな反響を呼んだ。
「コミュニケーション教育」の実践者として、子ども同士が学び合い、認め合う学級づくり・授業づくりを全国で発信。現在は教育実践サークル「菊池道場」主宰として、全国各地で講演・研修活動を行っている。
主な著書に、『菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡 生きる力がつく授業』(講談社)、『一人も見捨てない! 菊池学級12か月の言葉かけ コミュニケーション力を育てる指導ステップ』『「聞き合う力」「考え合う力」を鍛える授業』(ともに小学館)など多数。