先生のかげぐちを言う友だちにどう注意すればいいですか
子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』。
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「先生のかげぐちを言う友だちにどう注意すればいいですか」です。
学校の友だちが、先生の陰口(かげぐち)を言ったり、うらで先生を呼び捨て(よびすて)したり、小馬鹿(こばか)にしたりしています。注意をしたいけど、どうやって注意をしたら良いかわかりません。まちがった注意の仕方をしたりしたら、わたしも同じことをされてしまうかもしれないのでこわいです。どうやって注意すればいいですか?
(もっつぁれら・女の子・小学5年生)
#先生しつもんです! #先生のこと
誰もきらいにならないでいられたら、あなたの心はきれいなままだよ
もっつぁれらさん、それはつらいね。その場にいるとなんだか自分の心まで汚れて(よごれて)しまう。そんな気持ちになるよね。それに、自分も同じことをされてしまうかもしれないと心配にもなる。それをやめさせようと思うあなたは、とても心がきれいな人なんだ。
では、その子は自分の行為(こうい)が悪いと知らないでやっているのかな。もしそうなら、注意したらやめるかもしれないけど、きっとわかっていても、やめられないんだと思う。わかることが出来るようになるのには時間がかかるんだ。その時間も人それぞれ。勉強や運動ができるようになるのと同じこと。その子には時間が必要なんだ。ひょっとすると、イライラがたまっていて吐き出して(はきだして)いるのかもしれない。それを同級生のあなたが注意すると、そのイライラをあなたにぶつけるかもしれない。
でも、今のままだとあなたの心も汚れてしまうような気持ちになるのではないかな。そんなときの解決法は3つ。
①その場をそっとはなれる。
②「何かいやなことでもあったの」とその人のイライラを聞いてあげる。「別に」と言われたら、「ならいいんだ」と笑顔で返せばいいよ。
③自分の気持ちを大人に聞いてもらう。
誰(だれ)もきらいにならないでいられたら、あなたの心はきれいなままだよ。
注意する以外の方法もぜひ試してみてね。
(元北海道公立中学校教諭・千葉孝司先生)
いかがでしたか? いま、しつもんしたいことがある人は、下のボタン(フォーム画面にリンクしています)をクリックして、その内容を書いてくださいね。