生理とは何なのかわかりません

おとなの体になった証で、おめでたいことです

すてきなご相談ありがとう。体や心については保健室の先生がくわしいので、私（わたし）が代わりに聞いてみました。私たちは「生理」とよびますが、保健では「月経」と学習しますよ。

女性の体には、赤ちゃんを育てる場所「子宮」があります。だいたい月に１回、赤ちゃんのベッドである子宮内膜（しきゅうないまく）を用意するのですが、赤ちゃんがいないと血液と一緒（いっしょ）に、そのベッドがはがれ落ちてくることを、月経といいます。つまり、月経は、おとなの体になった証（あかし）でおめでたいことです。はずかしく思わなくて大丈夫（だいじょうぶ）。女性はみんな、同じ経験をしている味方です。お母さんやおばあちゃんに伝えてみましょう。きっと喜んでくれますよ。

生理のときには、ナプキンをつけて、下着や服を汚さ（よごさ）ないようにします。ナプキンは汚れ（よごれ）ていきますから、取りかえます。その使い方については、お母さんに聞いてみるといいですね。どうしてもわからないときは、インターネットで調べてみましょう。生理用品のサイトは、動画でわかりやすく説明してくれていますよ。生理のときは暗い色のズボンがおすすめです。もしナプキンから血がもれてしまったとき、目立ちにくいですよ。生理用のパンツ（サニタリーショーツ）をはくのもおすすめ。いつもはいているパンツとちがって血がもれにくいので、多い日でも安心です。

また体が冷えるとおなかがいたくなりやすいので、特に冬は全身をあたたかくする服装（ふくそう）を心がけましょう。 おとなの階段（かいだん）をのぼっている体です。こわがらずに、大切にしてくださいね。

（佐賀県公立小学校教諭・小倉美佐枝先生）