仲が良かった子が、私を無視したり他の友だちとの仲を引きさこうとします
子どもたちから質問を募集し、先生の回答とともに紹介する『先生、しつもんです!』。
子どものみなさんはもちろん、大人のみなさんも自分ならどう答えるか、考えて読んでくださいね。
今回の質問は、「仲が良かった子が、私を無視したり他の友だちとの仲を引きさこうとしたりします」です。
前まで仲(なか)が良かった子なのですが、私(わたし)を無視(むし)したり、友だちに私の悪口を言ったりします。友だちと話しているとにらんできたり、私といっしょに話している友だちをよんで、今話さなくてもいい事を話して、私とその友だちの仲を引きさこうとしてきます。どうしたらいいですか?
(Yui・女の子・小学4年生)
#先生しつもんです! #友だちのこと
「アイメッセージ」でこの状況を終わらせよう
無視(むし)をされると、自分の存在(そんざい)を否定(ひてい)されているようで、大きなストレスを感じますよね。Yuiさんがもし今この状況(じょうきょう)をガマンしているとしたら、心にも体にもよくありません。これを終わらせるために、二つの行動をおすすめします。
まず一つ目は、今の状況を信頼(しんらい)できる人に相談すること。無視されているときは孤独(こどく)を感じますよね。でも、親しい友だち、親、先生、スクールカウンセラーなど、あなたの話を聞いてくれる人は、たくさんいるはず。どうか自分を守るために、一歩をふみ出してほしいです。
二つ目は、相手の子と直接(ちょくせつ)話す場をもち、自分の思いを伝える(つたえる)こと。無視を無視で返したり、ガマンしたりするのは、おたがいにとって苦しい時間。無視をする方にもストレスがかかるので、この状況がつづくと関係(かんけい)はさらに悪くなってしまいます。
自分の思いを伝えるときには、相手の行動を変えよう(かえよう)とするのではなくて、「アイメッセージ」といって、「自分の思い」をすなおに伝えるようにするといいですよ。「私は、話してもらえなくてつらい」「私は、前のようにあなたと話したい」、このように「私は〜」の形で伝えると、相手も責め(せめ)られている感じがしないので、冷静(れいせい)に話ができる可能性(かのうせい)が高くなります。
状況がよくなることをねがっています。
(大阪府公立小学校教諭・樋口綾香先生)
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