第3章 学級活動の実践2
Lesson3
健康・安全指導の実際
3.2. 安全指導により、子どもたちは生活に起こる危険とその対策を理解していますか?

安全に過ごすためには、子どもたちが自分で自分のことを守る力が大切です。生活の身近なところにある危険を知らせ、どんな場合にどんな危険があるのか、危険を避けるためにはどうしたらよいかを理解させる指導をしましょう。

安全指導のポイント1
教室環境の安全への配慮

教室は、子どもたちが1日の大半を過ごす場所。安全な環境を整えましょう。

身を乗り出すと転落の恐れ!
台になるような机や棚は置かない。
扉の開閉
扉の立てつけが悪いと予期しない怪我の可能性あり!
開閉がスムーズかどうか確認する。

設備の不具合などがないか日ごろから注意を払い、ケガや事故につながらないようにしてください。

安全指導のポイント2
雨の日の安全な生活

梅雨の時期など、室内で過ごすことが多くなる雨の日に行うべき安全指導を確認しましょう。

校舎内
滑りやすい廊下は転倒しやすい!

昇降口の様⼦を見守り、廊下の歩行への注意を促す。
登下校
視界が悪く事故にあいやすい!

前が見えるように傘をさし、歩道を歩くよう指導。

雨の日の室内でも、休み時間を楽しく安全に過ごせるアイディアを学級で考えてみてもよいでしょう。

もしもに備えて
避難訓練

災害や事故、事件があった時に⾃分の身を⾃分で守ることができるよう指導します。

防災知識

地震、火災、不審者侵入など状況に応じた行動を確認し、校内の避難経路を確認する。

学校外での危機回避

放課後や校外学習の時などに避難する場所や経路を、家庭と連携して予め確認するよう指導する。

状況に応じた対応が命を守ります。日頃から防災知識や具体的な行動について子どもたちに伝えましょう。

事件や事故が
起きてしまったら

学級内で起こった事故であれば担任だけで対応できることもありますが、初期対応が悪いと事故が事件になってしまこともあります。状況を把握し、子どもにケガがある場合には速やかに手当てをしましょう。

  • 冷静に対応をする
  • すぐ管理職に報告する
  • 誠意を持って対応する

首より上のケガはなんでもないように見えても医師の診断を受けましょう。

Lesson3
はここまでです。
さっそく学級で実践してみましょう!



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