第2章 学級経営の実践1
Lesson4
給食指導の実際
4.2. 衛生やマナーに気を配った給食指導ができていますか?

給食指導は、 給食の準備、会食、片づけ などの一連の指導を、実際の活動を通して毎日繰り返し行う教育活動です。 給食の準備は、給食当番の子どもも、そうでない子どもも学級全員で行いましょう。

1.給⾷当番以外の
⼦どもの準備

給食当番ではない子どもは、食事環境を整えます。


食事環境
  • 正しく手を洗い、自分の席で静かに待ちます。
  • 机の上を食事にふさわしい環境に整えます。

教科書や筆箱を出したままでは、食事にふさわしい環境とは言えませんね。机を拭くとともに、清潔なランチョンマットを敷くようにしましょう。


2.給⾷当番の準備

給食当番は、特に清潔を心がけて身支度、運搬、盛りつけを⾏います。
教師は必ず立ち会って指導をしましょう。


身支度

 ていねいに手を洗い、白衣、帽子、
 マスクを正しく⾝につけます。

教師は、身支度が正しくできているか、下痢や発熱等の体調不良がないかを確認しましょう。

運搬

   重いものや熱いものへ配慮して、
   教室まで安全に運びます。

食器や食缶、パン缶などを床に直接、置かないよう、教師がつき添って指導しましょう。

盛りつけ

子どもが無理なく完食できる分量を器に盛りつけ、配ります。

無理な完食指導にならないよう、
子どもに合った分量を見取りましょう。


3.会食

⾷事の時間を通して、よりよい⼈間関係や社会性が育まれます。
教師は⼦どもたちの中に⼊って、⼀緒に⾷事をとりながら、⾷事のマナーや場に
ふさわしい話題の⼤切さも伝えましょう。


あいさつ
  • 給食当番(もしくは係)は、献立(主食・主菜・副菜)が揃っていることを確認をし、献立名を知らせます。
  • 感謝の気持ちをもって「いただきます」のあいさつをします。
食事中
  • ⾷器や箸の持ち方、並べ方、食事中の姿勢などを身につけ、楽しい雰囲気の中で食事をするようにします。
  • 放送委員会の子どもたちの放送についても配慮しましょう。


4.片付け

環境や資源に配慮して、学校や地域の分別の決まりを守って片づけをします。
なぜ食器をきれいに重ねるのか、なぜ箸の向きを揃えるのかを考え、思いやりのある方づけができるようにしましょう。


食器の片づけ
  • みんなで協力して食器をきれいにまとめます。
返却
  • 学級でまとめた食器を、給食当番が返却します。

食器をきれいに返却すると、給食をつくってくれる人たちへの感謝の気持ちも伝わりますね。



Copyright(C) 2020-2021 Shogakukan Inc. All rights reserved.