第1章 学級経営の基礎
Lesson3
学級集団の指導の実際
3.2. 時間をかけて⼦どもの⾃主的な活動を促すように意識していますか?

子どもが集団生活に慣れてきたら、教師主導から子どもが自主的に活動できるように移行していくことが求められます。

ステップ2
子どもの自主的活動への移行期

ステップ2は、主に一学期後半から二学期。子どもの多くが集団活動に慣れ、教師の力を借りながら、自主的に活動を進めることができる時期です。
ステップ1で話合い活動の基本を学んだ子どもたちは、学級内で起こった問題について学級会で話し合うことができるようになります。学級内で起こったトラブルも、教師の力を借りながらも、自分たちの力で解決しようと活動し始めます。

ここで教師が、学級活動の時間に、 学級の雰囲気やルールを見直し、より良い学級生活を送るためにどうすればよいのかを考える機会を設定する ことが重要です。

ポイント:
状況に合わせて子どもたちを
サポートしよう

ステップ2になると、学級集会などの計画を自主的に進めようとする活動も見られるようになるでしょう。
そのため、教育課程に関わる運動場や特別教室使用の調整、活動時間、使用できる用具等を事前に子どもに知らせ、子どもの自治的な活動範囲を明確にしておくことが大切です。子どもの自治的な活動を促進するためには、次のような支援が欠かせません。

1)活動計画の段階で実現可能な計画を立てるように指導する。
2)活動のための時間や場所を確保したり、時には⼀緒に活動したりする。


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