学級経営において重要な視点は「個を生かす集団活動を展開する」ということです。適切な学級経営を展開するためにも、集団と個の関係を押さえておきましょう。
学級経営の根幹は、子ども理解にあります。子ども理解は、 子どもの立場に寄り添う ことから始まります。例えば、教室内の子どもの座席に座って板書を見ると、個としての子どもに対して気づくことがあるでしょう。
子ども理解において、特別支援教育は教育の原点であると言われます。それは、教科書や指導内容が先にあるのではなく、すべてが子どもの実態にあり、それに基づいて教材を作成したり指導法を構想したりするからです。
小学校段階での学級経営の根本はリーダー育成ではなく、「どの子もリーダーシップを発揮できるようにする」という考え方にあり、 個を生かす集団活動の展開 が重要です。
またグループの中で朝の会、給食、清掃、帰りの会のその日のリーダーをそれぞれ決めると、1日の中で必ずリーダーシップを発揮する場面が生まれます。毎日交替するようにすると、学級全員がリーダーとしての役割を経験することができます。
友達を支える経験をすると、より良いリーダーシップを発揮できるようになります。