児童理解は新学期の重要な仕事の⼀つです。児童理解につながる取り組みを確認しましょう。児童理解のために行うことを2つ紹介します。
1. 前年度までの情報を引き継ぐ 2. 子どもと積極的に関わる
これまでの学習や生活の様子を把握しましょう。しかし、子どもたちは日々、成長し変化します。引き継ぎで得た情報は、あくまで頭の片隅においておく程度にしましょう。
健康調査書 既往歴、アレルギーなどの担任が気をつけること 保護者からの要望
家庭調査書 家庭環境において気になったこと 教材費や給食費の未納・滞納について 就学援助費や生活保護を受けているか
指導要録 学力に応じて前担任が気をつけていたこと 特に注意して行っていた支援
その他 友達関係や学級での行動の状況など 習い事や得意なこと、スポーツ少年団への所属など
引き継ぎで得た情報で、子どもに対して勝手な思い込みをしないようにしましょう。
児童理解の一番の方法は、実際に子どもと対話し、感じ取ることです。教師として、子どもたちとよい距離感をとって、結びつきを強めましょう。
授業と休み時間で言葉遣いを切り替えるなど、区別をはっきりさせましょう。
ただし、メリハリをつけていないと、子どもに指示が通りにくくなるので注意しましょう。
校庭で一緒に体を動かすこと、子どもと一緒に演奏したり、絵を描いたりすることなど、積極的に自分の個性を生かして子どもと関わりましょう。
若さは子どもたちを引きつける魅力! 休み時間は子どもたちとの関わりを増やしましょう。
子どもたちが興味があるもの、どんな会話をしているかなどの情報を収集して、会話の糸口にしましょう。
子どもたちからの情報だけでなく、日常の中で拾える情報もあります。
⼀緒に過ごすことで子どもの「良さ」を見つけることができます。児童理解が深まることで、先生と子どもだけでなく、子ども同士のより良い関係をつくることができますよ。