事前の準備なく、いきなり話合い活動に取り組むと、失敗やトラブルの原因となります。計画委員会での事前の指導とともに、学級全体にも議題への関心を高める働きかけをします。
話合い活動の経験は学級ごとに異なり、意識や文化も異なります。充実した学級会にするためには、学級全体で学級会への共通理解をもつことが必要です。学級会には欠かせない計画委員会(司会グループ)の役割や会の進め方など、学級全体で共有します。計画委員会は、輪番制などで全員が経験できるようにします。
それぞれの役割を分担しながらも、計画委員全員で協力して学級会を運営していくことが大切です。
どの子どもも1年間で一度は計画委員会を経験できるようにしましょう。
子どもたちが学級会で話し合う理由や学級会の流れがわかりやすくなるよう道具を準備します。
学級会で話し合いたい内容を「提案カード」に記入し、「議題ポスト」に投函できるようにします。「議題カード」は 議題案 と 提案理由 の記入欄を設けましょう。
「第○回学級会」「議題」「提案理由」「決まったこと」などの学級会で必要な項目は、短冊を作成しましょう。時計の図などで話し合う時間の目安も示しておくと、メリハリのある学級会になります。
黒板記録のポイントは、出された意見を『可視化』し、思考が整理できるように『操作化』して、活動の流れがわかるように『構造化』することです。
計画委員会(司会グループ)と学級会の準備しながら、学級会での流れや具体的な役割を確認します。
● 議題決定 子どもたちから上がった議案をもとに、計画委員会と議題を選び、学級全体での事前の話合いで議題を決めます。このとき、 金銭や教育課程の変更に関わることなど、子どもたちに任せられないことは議題から除きましょう。
● 活動の準備 計画委員会の役割や議題の 提案理由、話合いをまとめるための条件、話合いの柱 を決めます。
● 学級への発信 決定した議題を学級全体に伝え、一人ひとりが 自分の意見を考える環境を作りましょう。 背面黒板に、学級会コーナーを作るのもおすすめです。
● 学級会の流れを確認 司会の進め方や黒板でのまとめ方などを確認しましょう。 話し合うことに必要な時間も検討します。
しっかりと事前の準備しておくことで司会グループ(計画委員会)が学級会を進めやすくなりますよ。