【給食が嫌で登校渋り】

私立小学校で小学1年生の担任をしています。野菜を一切食べない子がいて、ひと口でもがんばろうと指導していますが、給食が嫌で登校渋りになってしまいました。他の野菜嫌いな子もいるため、一切食べなくていいとも言えず、どうしたらいいか悩んでいます。

保護者からは、登校渋りは凄く困ると言われ、幼稚園では担任の先生が上手くやってひと口は食べていたと言われてしまいました。家では食べさせていない様子もあります。どのように対応していけばいいか悩んでいます。(ふみお先生・30代女性)

「誰でも苦手なことがある」と伝えて安心感を与えましょう。担任一人で悩まず、学校としての方針のもとに対応しましょう

回答者:元公立小学校教諭、上級教育カウンセラー 八巻寛治

お悩みの趣旨は、①「野菜を一切食べない子」への他の子との関係を踏まえた上での指導について、②給食が嫌で登校渋りの子の保護者との関係についての二点かと思います。

ここでは、①「食」に関する最近の幼児保育、②保護者との信頼関係づくりの視点からアドバイスさせていただきます。

①「野菜を一切食べない子」への他の子との関係を踏まえた上での指導について

1年生は、何をするにもはじめて尽くしの生活で、何かと不安が伴います。給食の時間もそのうちの一つです。また、1年生は成長の個人差が大きく、小食の子や食べるのが遅い子がいます。はじめから全員均等に配膳して残すことを禁じるような指導は避けた方がよいでしょう。

文部科学省が推進する食育のねらいにはいくつかありますが、最近は「たのしい食事につながる食育」を重点にしている傾向が強く、主体的に望ましい食習慣や食生活を実現しようとする態度を養うとされています。それを受けて、幼稚園・認定こども園・保育園などでは、“自由保育”の関係で“食”についても自分で考えて食べたい分だけ食べる「バイキング形式」にしているところも増えています(新型コロナウイルスの影響で保育士さんが配膳する園もありますが)。

質問者さんは、おそらく、「あと一口がんばろう」「昨日よりたくさん食べようね」といった声かけをし、できたときはしっかりほめたり、その頑張りを認めて他の子に紹介したりしていると思います。

加えて、「誰でも苦手なことやモノがある」こと、「アレルギーの関係などでも食べられないものがある」ということを伝えておくことがポイントになります。

子供や保護者と相談しながら、分量を見て、あせらず、徐々にでも食べられるようになるよう指導していきましょう。

②給食が嫌で登校渋りの子の保護者との関係について

1年生の登校渋りの場合、理由がはっきりしていない場合が多いので、その意味で「給食が嫌で」と理由がはっきりしていることは、その対応の仕方さえ間違わなければ、ネックを取り除くことがしやすいと言えます。

文面によると「幼稚園では担任の先生が上手くやってひと口は食べていたと」とのことなので、家で食べさせられない分、学校への期待も高いものと思われます。私立学校ならさらに。

まずは幼稚園の先生と連絡を取り、どの程度のものをどのように食べていたのか聞き取りを行えるとよいですね。そして、学校で対応できそうなことを、管理職の方と相談したうえで、栄養教諭等にも同席してもらって保護者と面談し、今後のことを約束していくのはどうでしょうか。

担任お一人で悩まず、職員みんなで対応し、学校としての方針のもとに対処するようにしましょう。

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