公立中学校で特別支援学級の生徒の教科担任をしています。保護者が情緒不安定で、攻撃的で精神的にしんどいです。(かわうそ先生・40代女性)

まずは学級担任、または同じ立場の教科担任や学年主任に相談してみませんか。

回答: 元中学校校長、「全国教育交流会」代表 中野敏治

短い文章だけに、より悩みの深さを感じます。身動きができないほど、言葉が発せないほど、日々悩まれているのではないでしょうか。

特別支援学級の生徒の教科を担任しているとのことですが、保護者との関係がうまくいっていないのですね。「攻撃的」という言葉からも伝わってくるように、その保護者とは生徒のことについての相談や話合いができず、保護者が一方的に先生に話をしている状況なのではないでしょうか。

一人で悩まれているのはとても辛いことでしょう。その保護者のことをよく知っているのは、特別支援学級の担任だと思います。まずは、その担任に状況を伝えて、相談されてはどうでしょうか。もし、うまく話が伝わらなければ、同じ立場の教科担任や学年主任にも話をしてみましょう。教師と保護者の関係の中に他の誰かが入ることで、状況が変わることがあります。また、他にサポートしてくれる方も現れてきます。

心に留めておきたいのは、特別支援教育で意識しなければならないのは、その生徒に良かれと思って行ったことが、こちらが意図した通りには受け止められない場合があるということです。いつ、何をどのように支援すべきかを見極めることが大切であり、難しいところなのです。

たとえば、私は目が悪く、メガネなしでは車を運転することができません。でも、メガネというツールで支援をしてもらえれば、普通に運転をすることができます。支援はメガネだけで十分であって、それ以上の支援は必要がないのです。

何をどう支援するのか、支援が必要な部分とそのタイミングを見極めることが大切です。それが、その生徒のこれからのライフステージを見据えた指導となるからです。

一人で抱え込まずに周囲に相談すること。目につくことのすべてに対応しようとせず、必要な部分を見極めること。それが、何よりも生徒の未来のためであり、また、保護者や教師の幸せのためでもあるのです。

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