【中2の生徒に指導が入らない 】

公立中学校で中二の副担任をしています。勤務校は今年一年目で、バスケ部を持たされています。うちの学年の子、二人と年度当初にもめました。

理由は、一人はピアスに関する指導です。もう一人は半年以上入院していた子で、初めましてが確か6月くらいでした。軽く挨拶したものの主顧問の方から正式に挨拶する場を設けてもらえたわけでもなく、そんな感じだったせいか部活のない日に下校していなかったため下校を促したところ、嫌われました。

そこから主顧問、学年管理職と幅広く助けを求めたわけですが、まともに対応してもらえず、主任からは「部活のことは部活で解決してください」と言われる始末。管理職からも対象生徒と話合いの場を設けてほしいと伝えたものの、静観せよとの指示で話が好転するどころか悪化する一方で、解決の糸口が見えません。対象生徒は部活中も私の些細な真似をして遠回しに馬鹿にしてきたり、問題行動が絶えません。どうしたらいいのでしょうか。

採用試験に合格したので次年度からは転勤だと思いますが、このままこの調子で半年間やっていけるとは思えません。この子たちは私の授業の教科係でもありますが、次の授業準備も聞きに来なく、担任もそれを許してしまっているのでもうどうしようもありません。

避ける避けるの対応で一向に好転しません。部活もやらなくていいものなのに強制的にさせられるし、不満が募る一方です。どうか助言していただけますようお願い申し上げます。(台湾らぶ・20代女性)

立ち位置を理解してくれる同僚に話をしてみましょう

回答: 元中学校校長、「全国教育交流会」代表 中野敏治

相談内容を読ませていただきました。次年度転勤が決まっていても、「このままではいけない。なんとか解決したい」という子供たちを思う強い気持ちが伝わってきます。学校の中心は子供たちです。子供たちのために、教師が何をすることができるかです。そのことをしっかりと意識して子供たちの指導にあたっている様子が伺えます。それだけに、今の指導体制が歯がゆいのだと思います。

私が気になった点をお伝えしたいと思います。

まず、子供たちへの指導についてです。

中学生は思春期の真っ只中にいます。「しらす鯨」という表現もされます。体は鯨のように大きくても、まだ心はしらすのように小さいという表現です。どんな態度であっても、まだまだ心は子供なのです。

注意をすると、「うるせーな」などと言ったりして反抗的な態度をとる子供もいるでしょう。その瞬間はその子が本気でやっているように感じますが、実は、その場に友達がいるからなどの理由から、そういった行動をとることが多くあります。個別に話せば話し方まで変わる子も多くいます。

教師を馬鹿にしたような行動をとっても、それは、「まだまだ子供」の生徒のやることです。教師は気にせず、反応しないようにするのがよいでしょう。

思春期の子供たちは、自分たちを”理解したふり”をする教師の嘘っぽさを見破ります。きちんと自分たちを見て、自分たちのことを考えて注意してくれる先生を信頼するのです。「私たちのことを意識してくれている」と子供たちは分かります。でも、分かっているのに反発をしてしまうのが、思春期の子供たちです。

先生は、その子に正しいことを伝えているのですから、自信を持って指導を続けてよいと思います。熱心な先生には必ず子供たちはついてきます。生徒に寄り添い、生徒のことを考え、これからも生徒のために、良いこと悪いことを伝えてください。

二つ目は、教師の意識の違いで、指導体制にブレが出ているという点です。

子供たちが一人ひとりそれぞれ違うように、教師も経験年数や教職歴により、問題意識に違いが生まれます。その意識の違いが大きすぎると、指導にブレが生まれます。すべての教師が同じ意識を持って指導するのは難しいものです。

そこで、先生の立ち位置を理解してくれる同僚に話をしてみてはどうでしょうか。そして、該当生徒を一緒に見てもらえるようにできるとよいです。状況を体験してもらえれば、自分の状況を詳しく伝えることができ、理解を得ることができます。誰か一人でも味方がいると心強いものです。まずそこからスタートしてはどうでしょうか。

問題から目を背けずに真摯に対応しようとする先生が、よい教師になれないはずがありません。応援しています。

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