第2章 学級経営の実践1
Lesson2
学級での活動の進め方(2)〜集会活動〜
2.1. 児童の発達段階に応じた集会活動の指導や支援ができていますか?

集会活動は、学級生活を一層楽しく豊かにするために、学級の全児童によって行われる活動です。学級会において「何をするか」「どのようにするか」「役割分担」などを話し合い、計画を立てて行います。発達段階に応じたもの、学級の成長に合ったものを考えられるように支援していきます。

発達の段階に応じた指導
           
低学年 楽しい集会活動を多く経験できるようにする。
中学年 ねらいを明確にして、創意工夫を加え、より多様な集会活動にする。
高学年 学級生活を楽しく豊かにするための集会活動にする。  


全学年を通した学期ごとの集会活動例
           
一学期 人間関係を広げていけるよう、グループづくりを工夫するなど多くの友達と関われるようにする。
二学期 自分の良さを発揮したり、互いの良さを認め合ったりして、人間関係を深めるようにする。
三学期 学級活動の振り返りも含め、自分や友達、学級の成長を認め合う活動を展開するようにする。

学級や児童の実態に適した集団活動を
設定するように心がけましょう。


集会の種類

  • スポーツ的な集会
  • お楽しみ会的な集会
  • 友達に関係する集会
  • 発表会的な集会
  • 文化的な集会
  • 季節に関する集会
児童が目標をもてるようにする

学級活動として行う集会活動は、休み時間の遊びとは異なります。
学級生活を楽しく、充実・向上させるために、学級全員で協力して取り組む活動 です。したがって、単に楽しむだけではなく目的意識をもって取り組めるようにします。


どうすれば実現できるのか、「準備 実行 振り返り」の活動全体を見通すことが重要です。
また、集会活動をすることで、学級生活が楽しく充実したものになることを伝え、話合いや
実践への期待感を高めることも大切です。教師は⽴ち会って指導をしましょう。

集会活動の留意点

  • 一学期ごとに1、2回程度行います。
  • 体育館や校庭を使う場合は、他のクラスと調整をします。
  • 全員で話合いをして、内容や工夫、役割を全員で分担して決めます。
  • お金がかからないようにします。
  • おおよその集会の時期を決めておきます。




Copyright(C) 2020-2021 Shogakukan Inc. All rights reserved.