小5体育「表現運動」指導アイデア

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グループで表したいイメージを中心に、「ひとまとまりの動き」にして踊ります。1グループ4人程度で、表したいイメージが強まるように、どこかで急に変わる場面を入れて「はじめ-なか-おわり」の3つの場面がある「ひとまとまりの動き」を表現するようにしましょう。

授業前半でつくった作品を他のグループと見せ合い、よいところを認め合ったり、動きの工夫をアドバイスし合ったりする場を設定しましょう。そのアドバイスを生かしたり、ICT を活用して自分たちの動きを確かめたりして、さらに踊り込むことで、グループの表したいイメージや動きをつくっていきましょう。

「ひとまとまりの動き」の例

学習の流れ

イメージマップを活用して、グループで表したイメージを決め、作品をつくろう。

学習のながれ1
学習の流れ2

ICT や兄弟グループを活用して、自分たちの動きを確かめさらによくしよう。

作品例「難破船からの大脱出!」

難破船からの脱出 はじめe
難破船からの脱出 なか
難破船からの脱出 おわり

【工夫のポイント】
○印象的な動きを繰り返す。
○緩急(メリハリ)を付ける。
○ラストを印象的にする。どこをどう工夫したら、表したい場面が強調されるかを踊りながら考え、修正し合おう。

発表会(コンテスト形式)

・グループで順番に前に出て踊りを見せ合う。ラスト5 秒止まってから次のグループと入れ替わる。

・グループの発表後、批評箋にコメントを書く時間を確保する。→発表会後、グループごとに批評箋を集め、気付きを交流する。

・グループが入れ替わるところで、タイトルと見所を紹介するようにする。

発表会
批評箋
交流

授業のアイディア(運動が苦手な子供への配慮を中心にして)

【心と体のほぐしによる導入】

表現運動では、心と体をほぐし、いつの間にか表現の世界に「スイッチ・オン」できる導入が大切です。2人組を基本とし、学級の実態に合わせて、特に恥ずかしさや抵抗がある場合は、毎時間の動き始めに活用してみましょう。

新聞紙にへんしーん
エアワールド
人間ミラー(鏡)

運動に合わせて、ゆったりとした心地よい曲(BGM)や軽快なリズムの曲で、心と体をほぐしましょう。

【イメージバスケット】

思い付いたイメージや動きを書き出し、仲間分けしたものを毎時間書きためていくと、子供たちの「動きのイメージ」を広げることができます。特に、動きのイメージが苦手な子供にも、具体的で分かりやすく、表現するうえで手助けとなります。あらかじめ、教師が分類枠を書いておき、子供が学習中や学習後に、どんどん記入していけるようにしておくとよいです。

イメージバスケット

【ミニコラム】「4つのくずし」を意識して

くずし(変化)を取り入れることで、動きがダイナミックで自然な表現になります。

《空間(場) 》

方向や場の使い方

《リズム》

素早く・ゆっくり急に止めてなど
素早く・ゆっくり急に止めてなど

《体》

ねじったり回ったりなど
ねじったり回ったりなど

《人間関係》

離れたり、くっついたり真似し合ったりなど
離れたり、くっついたり真似し合ったりなど

調査官からのワンポイントアドバイス

国立教育政策研究所 教育課程調査官 高田彬成

表現運動は、激しい感じの題材や群(集団)が生きる題材などから表したいイメージを捉え、表現する楽しさを味わうことを目指します。まずは本稿にあるような「ほぐしの運動」として、毎時間の準備運動で心と体をほぐし、子供の表情や動きがよくなってきたら、本題へと移りましょう。題材は、対決や自然現象など、子供の実態に応じてイメージしやすいものを選ぶとよいでしょう。

本稿では、よい動きを引き出す視点として、「4つのくずし」を紹介しています。題材の変化や起伏の特徴を捉えて、表したいイメージを強調し、「はじめ-なか-おわり」のストーリーを付けて、表現する楽しさを味わえるようにしましょう。大げさな動きや表情などを見逃さずにほめ、子供のよい動きをたくさん引き出しながら、イメージの世界に没入して踊る楽しさや、グループ相互で交流し合う楽しさなどを味わい、「表現運動大好き」という気持ちを膨らませたいところです。

イラスト/たなかあさこ

『小五教育技術』2018年9月号より

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