小学三年「指導要録」記入文例(3)「総合所見及び指導上参考となる諸事項」欄記入文例
教員が児童に対して適切な指導を行うための基礎資料であるとともに、外部への証明となる公簿としても重要な役割をもつ「指導要録」。そのうち「総合所見及び指導上参考となる諸事項」欄の具体的な記入文例を紹介します。
「総合所見及び指導上参考となる諸事項」欄記入文例

項目:特徴・特技
記入文例
- 計算練習など苦手なことに対しても粘り強く積極的に取り組んで力を伸ばし、その姿勢は他の児童の模範となった。
- 地域の剣道教室に通い、成人とも一緒に活動し、礼儀正しい態度を身に付けるとともに精神力や体力を向上させている。
項目:奉仕活動や善行
記入文例
- 地域の△△公園で毎月行われる環境整備活動に参加し、花や樹木の植栽や清掃活動を通して環境美化に協力するなど、ボランティア活動に積極的に取り組んでいる。
- 学校全体で行っている「アルミ缶回収」の活動に積極的に取り組み、クラス全体にも回収を呼びかけていた。
項目:表彰を受けた行為
記入文例
- セミの生態について観察した研究を科学コンクールに出品し、最優秀賞を受賞した。
- 新体操の全国大会で5位に入賞し、国の強化選手に選ばれた。
項目:標準化された検査結果
記入文例
- 令和○年○月○日 △△式知能検査 SS61 思考力、記憶力に優れている。
- 令和○年○月○日 ○○式標準学力検査 正答率 国語○○%、算数○○%。
項目:健康状態など
記入文例
- 聴力障害のため、ことばきこえの通級指導教室に週1回通級している。昨年度より継続して補聴器を使用している。授業では指示が通っているか、個別に声をかけ確認した。
- 持病の1型糖尿病のため、インスリン注射、補助食を持参している。運動制限はないが、低血糖症状に留意し、対応については保護者、管理職、養護教諭と共通理解を図った。
項目:海外からの帰国・外国籍
記入文例
- オーストラリアで2年間生活、8月に帰国し9月より編入学。現地校で学んでいたが、母親が日本人であるため、日常会話は問題なくできた。学習の進度が異なるため、未習内容については、個別に支援をした。
構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ
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