小学三年「指導要録」記入文例(2)行動の記録
教員が児童に対して適切な指導を行うための基礎資料であるとともに、外部への証明となる公簿としても重要な役割をもつ「指導要録」。そのうち行動の記録欄の具体的な記入文例を紹介します。
行動の記録

項目:基本的生活習慣
記入文例
- 気持ちのよい元気なあいさつができ、学級全体の雰囲気を明るく和やかなものにしていた。
- 次の学習の準備をして休み時間を過ごすなど、落ち着いて学習に取り組むことができた。
項目:健康・体力の向上
記入文例
- 健康に対しての意識が高く、好き嫌いせずにバランスよく食べることを心がけていた。
- 体力向上への意欲が強く、持久走大会へ向けての取り組みでは友達と励まし合いながら努力を重ね、運動に親しむとともに、体力を高めることができた。
項目:自主・自律
記入文例
- 清掃の時間になると、素早く自分の担当場所へ移動し清掃を開始していた。落ちているゴミやほこりを黙って拾うなど、自分のよいと思ったことを進んで実行することができた。
- 宿題や授業中の課題以外にも自主的に計算の練習に熱心に取り組み、計算力を高めた。
項目:責任感
記入文例
- 一度引き受けた仕事は責任をもって取り組み、他の児童が忘れてしまっていても声をかけて学級の友達が気持ちよく過ごせるよう気を配っていた。
- 日直や給食、清掃などの当番や係の仕事に積極的に取り組み、最後まで責任をもって活動した。
項目:創意工夫
記入文例
- 名札をつけ忘れたり持ち帰ってしまったりする児童が数名いるという実態から、名札係をつくろうと発案し、忘れる子がいなくなるように工夫して活動を行うことができた。
- クラスレクでは、安全でスムーズな進行ができるよう椅子の配置の仕方を工夫し、学級のみんなを楽しませていた。
項目:思いやり・協力
記入文例
- 友達が給食をこぼしてしまったときには、すぐにぞうきんを持ってそばに行き、片付けを手伝うなど、相手の気持ちに寄り添って思いやりのある行動を取ることができた。
- 班での話合いでは、異なる意見をもつ友達に対しても、相手の意見を最後まで聞いてから自分の意見を言うことができた。
項目:生命尊重・自然愛護
記入文例
- 動物や植物に大変興味があり、学習林や校庭の樹木や生きものの名前を学級のみんなに紹介したり、動植物を大切に育てたりして自然に親しんでいた。
- 鉢植えの花に進んで水やりを行い、枯れないように気を付けて最後まで世話をすることができた。きれいな花を長く楽しむことができたと喜んでいた。
項目:勤労・奉仕
記入文例
構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ
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